2016年09月06日

大学病院も大変なんだなぁ・・・

先週末、一本の電話があった。知り合いの子からだった。
その子は現在、歯科大の5回生。そろそろ臨床実習に入ると言う。
そこで大学からのお願いで、患者さんを送ってほしいと言う内容だった。
我々の時と比べて、大学病院にやって来る患者さんは1/3か1/4に減っているらしい。そこで学生実習に付き合ってくれる患者さんの数が不足しているらしい。学生が先輩や知り合いにも願いをしてそんな患者さんを紹介してもらうらしいが、我々の所の患者さんも年々減ってきている現状では、何かしらの対策をたてないと益々実習の患者さんは減る一方だ。
場所にもよるだろうが、当医院の患者さんはというと、休み時間に来院される患者さんが多いのと、わざわざ大学病院に行ってもらえる患者さんは皆無に等しい。「そんな時間がどこにある」とか、「そこに行ったら料金が安くなるの」とか、「交通費は出るの」とか・・・
そこのところを大学病院も考えて貰わないとなかなか患者さんを集めるのは難しいと思う。
我々の頃も他の大学病院では総義歯を2~3人で一人の患者さんを診たりしていると言っていたが、冗談ではなくて今の現状では数人で一人の総義歯の患者さんを診ないといけなくなる。
歯科医院の数がこれだけ増えて、患者さんの数がこれだけ減っていることを大学病院は知っているんだろうかと疑いたくなる。
学生さんには何も問題はないが、現実の歯科医療問題をもっと考えて欲しいものだ。
それだけ歯科治療の質が落ちるのは怖い気がするが、現実を知ったらもっと怖い気がする。
これだけ歯科医院が乱立してくると、患者さんは何処に行ったらいいのか迷ってしまうが、新規開業で機械類も最新式を入れているからと言って腕が良いとは限らない。多くのドクターがいて毎回先生が替わるようでもこれは困る。
理想は一人のドクターが最初から最後まで診てくれて、なるべく早く完治してくれるようなシステムを取ってくれるところが良いに決まっている。
しかし一気に多くの治療をすればそれだけ料金がかかるのも患者さんにとっては痛しかゆしだ。だからと言って座って3分~5分で終わるようでは治療期間がかかってしまってこれもまた困った問題だ。
私が学生の頃は(30数年前)患者さんなんか溢れるほど大学病院にやってきた時代だ。初診だけで一日200名以上なんて当たり前。9時から診療で8時半に初診が始まって12時前までひっきりなしに患者さんが来られた。知らないで午後からもあると思ってこられる患者さんもいた。我々個人の医院も診療待ちさえあった。笑い話だが大学病院の矯正で3~4年、小児歯科で4~5年待ちとかもあった。小児歯科ならとうに乳歯から永久歯に生え変わっているだろうと言う悪い冗談さえあった。

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