2016年11月28日

待合室の患者さん 御免なさいね・・・

昨日は一日中雨だった。土曜日の夜からずっと降り続いていた。
そして昨日、今まで行けなかったインフルエンザの予防注射に久しぶりに先輩の診療所に行って来た。今年の三月末に急逝されてから久しく言っていなかったが(夏頃に薬を貰いに行って以来)順調に新しい診療所に変わりつつあった。
息子の代になって患者さんはどうかと思ったが、先代に比べて丁寧に診察してくれると言う噂は本当だった。そんな事を言ったら先輩に失礼だが、新しい患者さんが増えることは良い事だ。しかし先代の関係の患者さんは減ったみたいに言っていた。それでいい。私も同じ経験をしていると息子さんと話をしたが、どこも皆、跡継ぎと言うのは同じような経験をするものだ。
そしてその中で私の拙い経験談をお話しすることになって、妙に納得されていた。これはその立場になった者にしか分らない問題だから言っているこちらも。聞いている向こうさんも納得するところが多々あったようだ。
院長が亡くなったり代替わりをしたら、患者さんが減るのは当たり前だし、また自分に付いてきてくれるスタッフも新しくなる。現に先輩の所のスタッフも古株さんのスタッフは退職されたし、先代からの何名かはこれを機会に辞められていた。そういうもんですよと言ってみたが、若先生は自分の何がいけなかったのか迷われていたみたいだ。だからそういうもんですよと言う言葉が何だか気持の面で救われたとも言っていた。
1年くらいはそんなことに気がいっていて、でも忙しさにそれも自然と忘れていきますとも言っておいた。そして自分のカラーを出して患者さんが付くのに3年は見ておいた方が良いですよとも。私の経験など何にも役立たないかもしれないが老婆心ながら伝えておいた。
先輩は常づね気にしていることを私の診療所や飯を食べに行ったときに私に話をしてくれた。
自分が一代で築いた診療所を息子に任せて大丈夫か?だから言っておいた。
先輩より立派にやっていきますよって。その時ばかりは一瞬ムッとされたが、目の奥は笑っていたのを思い出す。私も大学病院から親父の診療所に戻ってくると言った時、同じようにいやごとは言われたが後で、オヤジの同級生の先生から親父が喜んでたと聞いたことがあった。親子とはそのようなものだと思った経験があった。
ただ私の場合はもう少しいろんなことを聞いておけばよかったとも思った。
自分らしさを出して、新しい診療所を築いてくださいと言って後にしたが、余計な話が長すぎて待合室には患者さんが溢れていた。わたしが入った診療室があまりに長かったからよほどの重病と思われたのかもしれない。皆さん申し訳ございませんでした。

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