2018年12月06日

喜んでいただけただけでこちらも嬉しく思います

昨日、当ビルのポストを開けたら郵便の中から何枚かの喪中ハガキが入っていた。そんな時期だが親戚関係は家に来る。ここにきていると言うことは患者さんが多かった。年賀状は仕事用と家用の二種類書いている。いわばプライベート用は親戚やご近所や小中学校の同級生。それ以外は同業、仕事関係、患者さん。
その中に今回はつい先日(詳しくは2~3か月前)まで当医院に通院されていた方がお亡くなりになってご家族からのハガキもあった。わざわざご丁寧に頂いて恐縮するがその方のご家族が付き添ってこられていつも待合室で静かに本を読まれていたのを思い出す。確か90歳に手が届こうかというご高齢のご婦人、髪の毛はフェイクではなく白髪の整えられた綺麗な髪の方。娘さんももう私よりもはるかにご高齢、たまにお孫さんがご一緒されるがその方ももう50歳くらい。杖はついておられるが車いすでも無くご自分の足で診療室に入って来られる。年に何度かは旅行に行くのが楽しみだとも仰っていた。親父の代からの患者さんで勿論、総義歯の患者さんだった。一度今までのを見せて貰ったが当医院の技工士が造ったものに間違いはない。それもなかなか最近は見ない金床の患者さん。
最後に作ったのが私でその時も「新しいのはどうします?」ってご家族に伺ったが、「いつものでお願いします」との返答だった。
正直、毎回作り直す必要はなかったがちゃんと食事が出来るのもこの入れ歯のおかげといつも喜んでおられた。お金にいとまをつけないと言うが正直、勿体ない気がしていた。ご家族が最後までちゃんと食事をさせてあげたいと言われるのでセット後も定期的に調整に来られていた。そしてその案内状の最後に一筆書かれていた。
「あちらに行ってもあの入れ歯でちゃんと食事が出来ると思います。ありがとうございました」
この仕事をしていてつくづく良かったと思った瞬間だった。 合掌
                   

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