2016年11月09日

先輩の残されたものの中で、コレが一番・・・

急に冷え込んだためか、風邪ではないがいつもの足が痛みだした。
冷えによる痛み出しというよりは気圧の変動で痛み出すことが多いように思う。
昨日の雨の時にもシクシクとおかしな感じがしていたがやはり朝起きた時に痛みが出ていた。
今までならそのまま先輩の診療所に駆け込んだらよかったが、今年の春にお亡くなりになってそれ以降に一度だけ伺ったきりだし何となく生きにくい面もあって足が遠のいていた。息子さんが後を継いで立派に継承されているから心配がないと言ったらその通りだが、真面目な息子さんでオヤジのように融通が利かないみたいだ。医者はそれくらいの方が良い。私や亡くなった先輩のようにいい加減な性格?(失礼)なら患者さんにきっと迷惑なのかもしれない。
しかし悪い事ばかりでもない。若い先生は何事も真面目に取り組むが故の患者さんの前でそれは難しい顔をする時がある。「う~~ん」こんな顔をされたら患者さんは心配でたまらないだろう。亡くなった親父さんは「どうした、今日は」、「心配いらん、いらん、すぐ治る」この一言が患者さんには薬になる。
私も昔から知っているから一度聞いたことがある。「先輩、そんなに簡単に言ってしまって大丈夫ですか?」と。すると先輩はこう答えた。「そんなもん、やってみないと分らんやろうが」だって。おいおいええ加減な答えを患者さんにしても大丈夫なのかと何度も思ったが、コレが結構いい薬になるみたいだった。
だから当医院でもそれにならって、初診で来られて心配顔をされている患者さんには本物の薬もレントゲンも大事だが、何より大事なのは不安で来られている患者さんを如何に納得させて安心させることだとその時に学んだ。
そして先輩はこうも仰っていた。「後は自分自身の身体が治してくれる」と。
いろいろ悪い事ばかり教えてもらったが、唯一この先輩から学んで良かったと思ったのがいつも言っていた口癖で「医者が治すんじゃない、患者が治すんや」
これだけだった。まさにその通りだと最近思うようになってきた。

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