2020年07月29日

何だか切ない気持ちになった

最近は連日、金の値段が高値更新でテレビでも取り上げられるようになった。
仕事柄我々歯科医も値段には敏感だが同じく保険で取り扱いがあるパラジウムの値段も異常なくらいの値上がりを起こしている。半年に一度の保険点数の改定があるが全くもって追いついて行かないのが現状だ。外注の技工をしている歯科医院など技工所からの請求にハラハラドキドキの連続だ。義歯など作れば作るほど赤字を出しているような感じがしてならない。
昨日、嘘みたいな話が飛び込んできた。それはこうだ。
何年も通っている歯科医院の患者さんが歯が痛いと言って飛び込んできた。
レントゲンを撮っても異常は見えなかったし、しかし患者さんはこの歯が原因だと言って取り外して作り直してくれと言って来た。その先生はあまり異常には感じなかったが患者さんの訴え通りその被せを取り外した。ブリッジだったそうだが根の異常は見られなかった。しかし余り患者さんの取り外して作り直してほしいと言うお願いで外して様子を見ることにした。治療が終わって患者さんからその外したクラウンを下さいと言われたのでそのまま患者さんに差し上げた。(ブリッジの金冠だったらしい)そうしたら次回に来られた時にその患者さんがこう言われた。
「先生、先日に外してもらったのをあるところに持って行ったら結構いい値で買い取ってもらえました」だと。まだ若い頃に羽振りが良い時に自費で作ったゴールドのブリッジだったそうで、お金に困っている今、それを外してもらって買取業者に持って行ったら思った以上のお金になったとか。
そんな話を聞いて何故か空しく、遣る瀬無い気持ちになってしまった。
最近は我々の所にも撤去冠の回収業者からよくDMや訪問の買取りしますの方が来るようになった。一時に比べてはパラジウムは少々下がりはしたが昨日などは金は史上最高値を付けた。こんな事は稀の又稀だろうが患者さんから入れた冠の撤去をお願いされる日が来ないことを願ってやまない。
何だか切ない気持ちになった。

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