2011年06月08日

人間 慌ててろくな事はない

昨日、友人との待ち合わせが夜の8時半と言う、中途半端な時間だった。一度家に帰ると出るのが億劫になるしで、診療所に残ってサッカー観戦をしていた。
当然外からは電気がついているのがわかる。ブラインドは下りている。キッチリと電話がかかってきた。
「先生まだ居るの?」
「まだいるで」
「ちょっと行っていい?」
「いいけど 通用口開けに行くわ」
「すんません」
こんな会話から患者さんが急に来られた。
「遅い時間にすみません」
「どうしたん?}
「さっき食事した時に何か奥歯に挟まっているみたいで」
「何を食べたん?」
「いろいろと」
「いろいろ?」
「あそこの中華のバイキング」
「あそこ 夜もバイキングやってんの?」
「やってます」
「昼だけかと思ってたわ」
「急に痛み出して」
「骨付きのから揚げでも齧ったんとちゃうの?」
で、急遽診察する事になって、口を開けた途端・・・
「あんたこれヤバイで」
「どうしたんですか?」
「挟まっているのと違うわ」
「どうなってるんですか?」
「歯が割れてる」
「エッ割れてる」
「そうや それも真っ二つに割れてる」
「どうなるんですか」
「コレは100%抜歯や」
「残らんのですか」
「残らんわ」
「どうしましょう」
「どうしましょうって 抜歯やな」
諦め切れん感じやったが結局麻酔をして抜歯をした。
抜歯自体はすぐに終わったがその後、一緒にサッカーの試合をTVで観戦していたら約束の8時半をすっかり忘れてしまっていた。
相手から電話で初めて気がついた。「ヤバイ」と思ったので、その患者さんにアリバイを証言してもらって慌てて診療所を後にした。
朝診療所に来てみたら、電気は点いたままだし、コンプレッサーはついたままだし、チェアーの上はそのまま。
コレが土曜日でなくてよかった、よかった。

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