2013年02月18日

負けるが勝ちとは・・・

最近、ちょくちょく今までに行った事の無いお店に出かけることが多くなった。
どちらかと言うと馴染みのお店に通う派だったが、もうこの歳になれば何処ここと行きたい店にこだわりを持つのが??になってきたのかもしれない。
最近行ったお店でコレはと言うお店についてですが、やっぱり繁盛店は細部にわたって気遣いが行き届いているようです。
こうして自分好みを見つけるのも楽しみの一つですが、その一軒での話しです。
そこは最近出来た蕎麦屋ですが蕎麦しか置いて無くて、カウンターとテーブル席だけと言うシンプルなお店。外観はお洒落なケーキ家さんか喫茶店のようですが、入り口にもガーデニングが施されていたり、内装も白色で統一されていたりと清潔感溢れるお店です。何度か足を運んでお店の方とも顔馴染みになった頃、たまたま他のお客さんがいなくなってそこの店主さんから声をかけていただいた。
「お客さん おそば好きなんですね」
「はい 目が無いんですよ」
「そうでしょうね 食べ方を見ていたら分かります」
「そうですか?」
「いろんな蕎麦好きが来られますが、ちょっと違いますもんね」
「どうしてですか?」
「他の方は難しい顔をして食べてはりますわ」
「そうですか」
「お客さん おそば食べる時楽しそうですもん」
「そりゃ美味しいおそばを頂く訳ですから」
「チョット違うんですね」
「何が違うんですか?」
「本当にいつも美味しそうに食べていらっしゃるからです」
「そうなんですか 何せ食いモンには目が無いから」
「私ら毎日が真剣勝負で店とお客の戦いですから」
「戦いですか」
「はい」
「という事は私は闘っていないという事ですか?」
「そうじゃなくて 本当に美味しそうに食べていらっしゃる」
「ただの食いしん坊ですから」
こんな会話だった。そこのご主人、人を観察されていて《通》ぶった人が大嫌いだとか。何処どこの蕎麦粉ですかとか、出汁は云々とか、こんな話は聞き飽きたらしく、本当は一番美味しい状態の御蕎麦を美味しい状態で楽しんで食べて欲しいから、肩肘張らずに食べて欲しかったみたい。
こんなことにも人それぞれ小さな闘いがあったという事か。
勝負は勝たねばならない、勝つためには隙を見せてはならない。
でも勝つか負けるかより絶対に負けないほうが良いと言う。
それは相手と喧嘩にならないことだ、それは相手に戦う意志が無いという事か。闘わねばこんな緊張をする必要も無いという事だ。

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